レンズ交換式カメラ用の「NIKKOR」レンズ、累計生産本数9,000万本を達成

2014年11月4日PRESS RELEASE/報道資料

株式会社ニコン(社長:牛田 一雄、東京都千代田区)のレンズ交換式カメラ用の「NIKKOR(ニッコール)」レンズの累計生産本数が、2014年10月下旬に9,000万本※1を達成しました。また、ニコンが独自開発したAF駆動用の超音波モーターであるSWM(Silent Wave Motor)を搭載した「NIKKOR」レンズの累計生産本数も、5,000万本を達成しています。

  • ※1ニコン一眼レフカメラ用およびレンズ交換式アドバンストカメラ「Nikon 1」用の交換レンズの累計生産本数。

「NIKKOR」レンズの累計生産本数9,000万本達成

ニコン(当時:日本光学工業)は、1959年に一眼レフカメラ「ニコンF」を発売し、この「ニコンF」と同時に発売された「NIKKOR-S Auto 5cm f/2」などが、最初のニコン一眼レフカメラ用「NIKKOR」レンズです。このレンズの発売以来、長きにわたり「NIKKOR」の伝統を引き継いでいます。

ニコンは、長年にわたり培ってきた高い光学技術をいかして、「NIKKOR」レンズの新製品を積極的に投入し、また、2011年10月から発売を開始したレンズ交換式アドバンストカメラ「Nikon 1」用の交換レンズのラインナップの拡充も進めてきました。
2014年1月には累計生産本数8,500万本を達成しており、着実に実績を積み重ねています。

最近の新製品としては、2014年8月に、大幅な軽量化を実現した、ニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ対応の高性能超望遠レンズ「AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR」を発売しました。また、2014年9月には、ユーザーの多様なニーズに応えるべく、ニコンFXフォーマット用大口径F値1.8単焦点レンズのラインナップに「AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED」を追加しました。高い解像力、描写力を実現し、小型・軽量で携帯性に優れたレンズです。
一方、レンズ交換式アドバンストカメラ「Nikon 1」用のレンズ「1 NIKKOR(ワン ニッコール)」では、2014年6月に、世界最小・最軽量※2、810mm相当(35mm判換算)の超望遠ズームレンズ「1 NIKKOR VR 70-300mm f/4.5-5.6」を発売しました。
現在、「1 NIKKOR」は全12本をラインナップしており、シリーズ全体として、焦点距離6.7mmから300mm(35mm 判換算で焦点距離18mmから810mm相当の画角)の超広角域から超望遠域まで幅広くカバーしています。

  • ※22014年3月13日発表時点、35mm判換算で600mmを超える、発売済みのオートフォーカス機能付きデジタルスチルカメラ用交換レンズにおいて。最小状態での体積比較。ニコン調べ。

SWM搭載「NIKKOR」レンズの累計生産本数5,000万本達成

ニコンが独自開発したAF駆動用の超音波モーターであるSWM(Silent Wave Motor)を搭載した「NIKKOR」レンズも、累計生産本数5,000万本を達成しました。
SWMは、超音波振動を進行波に変換し、回転エネルギーとしてフォーカス光学系を駆動させるものです。SWMによって静粛性に優れたAF撮影が可能となり、1996年に発売した「AI AF-S Nikkor 300mm f/2.8D IF-ED」などに初めて搭載されました。それ以降、わずか18年で累計生産本数5,000万本を達成したことになります。

2004年以降、ニコンはすべての一眼レフカメラ用「NIKKOR」レンズに、SWMを搭載しています。※3一眼レフカメラ向けには、超広角から超望遠の幅広い領域で、バリエーション豊富なレンズ計72機種※4に、「Nikon 1」向けには大口径中望遠単焦点レンズ1機種※4にSWMを搭載しています。

  • ※3PC-Eレンズを除く。
  • ※4SWMを搭載したNIKKORレンズの発売以降の累計生産機種数(2014年11月4日現在)

「NIKKOR」ブランドについて

「NIKKOR(ニッコール)」は、ニコン製写真用レンズのブランドです。「NIKKOR」という名称は、ニコン創業時の社名「日本光学工業株式会社」の略称であった「日光」の英文表記「NIKKO」に、当時、写真レンズの名称の末尾によく使われていた「R」がつけられ誕生しました。

「NIKKOR」は、開発設計から製品化に至るまで、ニコン独自の高水準規格によって管理が行われており、ユーザーのニーズに応える設計、それを実現する生産体制、および検査が「NIKKOR」レンズの高い品質を支えています。

現在、ニコンのレンズ交換式カメラ用レンズは、超広角から超望遠、フィッシュアイ、ズームレンズ、マイクロレンズ、PC-Eレンズとさまざまな用途に対応した幅広いラインナップを取り揃えており、「1 NIKKOR」を含めると90種類以上をラインナップしています。

2013年には、「NIKKOR」発売から80周年を迎えたことを記念し、“ART meets TECHNOLOGY makes HISTORY”をテーマに、世界的に活躍するフォトグラファーたちによる写真集「Eyes of Nikon」の制作および「NIKKOR」レンズで撮影されたアート作品集「Masters of the Light」への制作協力を行いました。また、2014年にはニコンプラザ上海(中国 上海市)にて、写真展「Eyes of Nikon Photo Exhibition」を開催するなど、「NIKKOR」の魅力を伝える活動にも取り組んでいます。

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